木材会館の中
こんばんは。
木材の利用の推進の方針にのってRC造やS造で内装に木材を使用した例があるそうな。
その一つが東京の新木場にある木材会館。
外観にも木材多用。木材はグレーに、コンクリートは黄色く経年変化して馴染むそう。
型枠の木目を移したコンクリート。築10年で馴染んできてる。
ロビーに入ると正面にはガラス張り。彩光とともに借景。
広がりを見せるとともに明るい箇所があると人は明るい方に進むから方向感覚がなくならないで済むらしい。
ロビーのベンチは角材を積んで接着剤を使用して固定したもの。経年で割れたらしい。
割れたところは樹脂で埋め込んでいる。
茶室は火災時には天井裏に煙を貯めるという考えの吊り天井。
なるほどね。雰囲気良い感じ。
部屋の隅のしつらえは、こんな感じ。畳と木材建て具とコンクリート壁の異素材だけれど見事にマッチ。
集会室には小上がりが。使い勝手は不明だけれど木材の迫力。
ライティングは一様に照らすのではなく角などの変化点だけ照らすスポットライト。照度分布をバラつかせても人は明るい方を見るので明るく感じるらしい。印象としては意識高い系の薄暗い室内。
壁の角材はボルト🔩締め。
木材は呼吸しているので、動けるように。将来に割れが出た時に部分的に直せるように。
接着剤を使用すると、くっついて入るけれど経年で割れるのだそう。ロビーのベンチはその失敗例。
背割りをするとそりや割れが防止できるらしい。全ての材に入っていました。
全体に木材多用で大会議室も木材多用。
最上階で木梁使用。柱も木。床も木。耐震壁は鋼材を木でサンドイッチ。窓は溶融亜鉛メッキの引き戸でベランダ付き。ベランダをつけることにより火災時の避難に有利。リフレッシュにも有効。ただ机と椅子は現代的。コンクリートに慣れていると木材で統一されるよりも逆に安心する。撤去したら木質空間になるんだな。使われ方次第。
木材会館の内装は手本となるべき木質内装の手本。まずは手本として頭に刷り込んで自分の設計に生かしてゆくのが良さそう。
勉強になりました!
最後まで読んでいただきありがとうございました。