めざせ!建築家

アラフィフの大学通信教育部建築学科奮闘記

CAD2 半野外空間のある建築物の例と先生のコメント

こんにちは。

 

先日受講したCAD2。成績は最低点だと思うけど、だからこそ、半野外空間のある建築物の事例を忘備録的にご紹介。安藤忠雄先生の作品数が多いのは、やはり日本を代表する方だからこそ。日本にあるものは行きたいな。

 

先生が例として挙げたものと受講生皆様が探したものを一気にご紹介。敬称は省略いたします。

 

1.バルセロナパビリオン(ローエ):

箱を使って合わせることで、複合的な建築となっている。
 

2.HOUSE N (藤本壮介):

箱にどれだけ穴を開けると外部化されるか。そんな建築。

 

3.土門拳美術館(谷口吉生):

MOMAをはじめとして美術館をよく設計している。静かな建物をつくり、池に向かったくぐるときの視線の変化がある。壁をつくると手前と奥が発生する例。

 

4.ガラテーゼの集合住宅:

ピロティ回廊になっているところで壁柱が連続している。見る方向によって閉鎖度が変わる=ルーバー効果

 

5.愛知産業大学情報共有センター:

大きな面は内部化される。

 

6.国際芸術センター青森安藤忠雄):

古代の遺跡のような「壁」の建築。場面をくぐると水が見え景色が変わる。

 

7.多治見市モザイクタイルミュージアム藤森照信):

学者だったが’90半ばから設計へ。職人の技と現代の技巧を組み合わせている。天竜市美術館もおもしろい。(今は静岡市天竜区?)

 

8.登呂遺跡石水館(白井 晟一):

世界観が独特。おどろおどろしい表現主義。六本木ノアビル、渋谷松濤美術館も代表作。建物は閉鎖的だがその中に小宇宙がある。ディティールに凝っていて和洋折衷。思弁的で暗い建築だが、行くとグッと来る人もいる。

 

9.カン・リズ(スペインマヨルカ島、ヨン・ウツソン):

シドニーオペラハウスを設計したデンマークの建築家。デンマークと言えばヤコブセンも覚えておくように。これは影の空間がすばらしい。

 

10.慶応義塾大学日吉講義棟:

前室的な意味合い。くつろげるようになっていると良いのだが。

 

11.古河総合公園飲食施設(妹島和世):

壁が最小限。しかも鏡をはり存在感を消している。初期のころの作品できわどい造形。柱も細い。

 

12.富士の裾野の別荘(石田敏明):

伊藤豊雄の弟子。妹島和世と同じ時期に勤めていた。

 

13.ドイツ歴史博物館:ガラス張り。

坂茂は初期のころはガラスは「透明だから無視する」との立場だったが、ガラスはあまり透明では無いと最近はなっている。石造りの建物に対してガラスを使っていて工芸品のようにクオリティが高い。

 

14.那珂川馬頭広重美術館(隈研吾):

ルーバーが特徴。栃木には隈研吾作品が多い。

 

15.瀬戸内リトリート青凪(安藤忠雄):

場所の特性を開示するような意図。四角、円弧、純粋幾何学を使用。

 

16.兵庫県立美術館安藤忠雄):

1990年代以降の作品は手法が完成されている。1970年代の初期の手法の模索がおもしろい。国立近代資料館で初期の作品を展示中。

 

17.サヴォア邸(ル・コルビュジエ):

スロープを使って動き回れる。部屋と言うより場所。人名の表記に注意。

 

18.グエル公園(ガウディ):

建築として評価するのは難しい。

 

19.牧野富太郎記念館(内藤廣):

外に対しては閉ざされていて中庭に対して半野外となっている。内部空間、中にある小宇宙のイメージが良い。

 

20.フォートワース現代美術館安藤忠雄):

隣のキンベル美術館も見てね。

 

21.ペトラ博物館(山下設計):

日本の美術館と全く違うものがありそう。

 

ガラスを使用しない方が確かに高評価。壁柱とルーバー効果も一つのキーワード。そして壁を越えると世界が変わるようなアイデア勝負がこの課題の意図するものみたい。中庭に半野外空間を設けた事例は今回はイメージと違うみたいで、コメントも少々曇り気味。

皆さま、どうぞご参考に。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。